病気を治すスイッチの入れ方
病気を治すスイッチの入れ方
病気を治すスイッチの入れ方……
風邪を患っている方が増え聞きましたので、その対処方法についてお話しいたします。風邪やインフルエンザなどは、ウイルスや細菌が原因で起こるわけですが、抵抗力のある人、免疫力が高い人は、それらの病気に罹りにくいし、また病気になっても回復力に差が出てきます。この免疫力を上げる方法を本日はお話ししてみたいと思います。
病気を治すスイッチは、「何処にあるの?」と質問されると、腸の中にあるとお話ししています。もちろんもう一つは心の中にもあると思います。現代の医学でも、腸の中にパイエル板とかトルライクレセプターなど、免疫力を上げるスイッチが数多く存在していることが解ってきました。
漢方の世界でも生まれるまでは、親からもらう先天の精が大切ですが(遺伝子のこと)、おぎゃぁと生まれてからは、後天の精が大切になります。この後天の精とは食べ物を食べて消化して生きて行くためのエネルギーのことですが、胃腸を大切にしないとこの後天の精は作れません。ですから「お腹を大切にしなさい。冷たいものを沢山食べてお腹を冷やしては駄目ですよ。」と言う教えなのです。
漢方の本場の中国に行きますと、町中の飲食店では、いくら冷たいビールを持ってきてくれと言っても、絶対持ってきません。冷たい飲み物を飲む習慣がないので、冷やしてないから、仕方ないことなのです。
それと、お弁当を食べることをしません。冷たくなったお弁当も嫌われます。日本に来られている漢方の先生は、日本のお弁当は冷たいので嫌がります。温かい食事をすることが当然だからその様な習慣がないのです。
また町中でお茶をするとき、皆さんを観察していますと、ホットをたのむ方が意外と少ないのにいつも驚きます。アイス入りの飲み物をたのむ方が意外と多いのです。この冬空の中で冷たいものを飲んでいると、お腹を冷やしてしまします。お腹が一番大切な免役を主るところですので当然免疫力が上がりません。風邪にも病気にも罹りやすくなります。
おなかを温めよう!……
同じ環境にいても、風邪に罹る人、罹らない人と別れます。感染した細菌、ウイルス量に比例することは、当然あるでしょうが、免疫力のある人、抵抗力のある人は、病気に罹りにくく、それは、お腹をいたわっている人になります。私どものところで、アレルギーの人、アトピー性皮膚炎の人、子宝相談の人、腰痛神経痛の人、様々な病気の方が漢方薬を飲まれていますが、ほとんどが冷えで病気を起こしている人が多いのです。
皆さん治療のために身体を温める漢方薬を服用していると、口を揃えておっしゃる言葉が、今年は、漢方薬を飲み出して風邪を引かなくなったと言われます。当然お腹を守りますから、腸の中の免疫のスイッチが働くようになり、抵抗力、免疫力がついてきているのです。先ほどの喫茶店のように冷たいものばかり飲んでいると、腸の免疫のスイッチが壊れて、風邪や病気に罹りやすいと言うことになります。特に受験生の方、これからが大切な時期になります。冷たいものを控えて免疫力を上げて行くようにしてゆきましょう。週末はご家族そろって温かい鍋にして、仕上げは御雑炊やうどんに薬味を沢山入れて、身体を温めて病気の予防をはかりましょう。
食事の時のストレスが大敵!……
最後にまとめになりますが、免疫力を上げるための秘訣をお教えします。腸を守ることが、70~80%の割合で大事になります。冷たい飲み物をさけて、お野菜をたくさん取り、タンパク質もバランス良く、お肉は週に2~3回、お便所は、字のごとく「健康のお便りどころです。」快便であることが、健康のバロメーターです。毎日、健康であることを確認して下さい。
残りの20~30%は、心の問題です。ストレスになります。ストレスがかかると一番免疫に良くありません。免疫力が落ちます。食事の時のストレスが一番良くありません。実験に使うネズミも食事の時にしっぽに電流を流すと病気のネズミを作ることができるのです。病気にならないためには、嫌いな人と食事をしないことが一番です。お酒を飲むのも同じで嫌いな人とお酒は飲んではいけません。ですから、私は家内と食事はしません。これは冗談です。家族仲良く、喧嘩をしないことが大切です。この2点を守ってこの冬も健康に気を付けましょう。