秋の味覚、本しめじと松茸について
秋の味覚、本しめじと松茸について
香りマツタケ味シメジ
今週は秋の味覚茸類についてお話しいたします。「香りマツタケ、味シメジ」という言葉がありますがマツタケは超高級品ですし、あの香りは納得ですが、味シメジは納得できないという方も多いと思います。私たちが食べているシメジは、本当のシメジではないのです。私たちが食べているシメジは、ブナシメジかヒラタケというキノコで、昔から美味しいと言われている味シメジは、シメジ属のホンシメジのことなのです。このホンシメジは現在では、市場に出回らない幻のシメジと言われています。最近は栽培も可能となり、三重県などで作られています。
まずはシメジですが、漢方的には、甘い味に配当され、胃腸を助ける味になります。グルタミン酸をはじめ、各種アミノ酸をバランス良く含んでいるために味が良いというわけです。ホンシメジはもちろんのこと、私たちが普段いただくブナシメジやヒラタケも同様です。ホンシメジの味に近づけるためには、やはり天日干しにすることにより、うま味成分のグアニル酸が何十倍にも増えますので、干して水に戻して食べるようにするとホンシメジの味に近づけるそうです。
又シイタケ同様にビタミンDやビタミンB1も豊富ですので、骨粗鬆症の予防にも適しています。茸類は、食物繊維が非常に豊富ですので、とにかくお腹のお掃除役なのです。原木を溶かして育つわけですから、日頃から食べていると固まりを作りにくい体質になると漢方の世界では考えます。
香りマツタケ……
マツタケは、漢方的にもシイタケ、シメジなどと同様で、栄養素はアミノ酸、鉄分、各種ビタミン類が豊富です。抵抗力を高める働きもあります。マツタケ特有の香りの成分は桂皮酸メチル、マツタケオールですが、欧米人にはこの臭いが苦手で、アメリカやヨーロッパでは山で見つけると蹴飛ばして捨てていたそうです。まつたけは、味は甘い味で胃腸を助けます。体内の気をめぐらし、痛みを止める作用と、いらない水や痰を除く作用があると言われています。それとどの茸類にも言えることですが、不老長寿の食べ物と言われていますが、抗癌作用、糖尿病を治す働きのあるポリオールが注目されていますが、これらの作用は、普通に食事をするだけでは期待できません。菌糸体の部分やあと酵素処理などをして分子量を調節しないと効果がないのです。あくまでも腸内環境を整える食物繊維と各種アミノ酸とビタミン補給とお考え下さい。
それと松茸の食べ方ですが、皆さんお好みはあると思います。私は、昔から天ぷらが一番と思っております。つい先日、カナダ産の松茸ですが、天ぷらで頂きました。香りが封じ込められ、大変美味しかったです。松茸は天ぷらが一番ですね。
キノコ中毒には要注意!!
それと皆さんにご注意いただきたいのが、やはりキノコの中毒です。毎年9月、10月今年は暖かかったので11月も多いのではないかと言われています。毎年同じ種類のキノコにより家庭を中心に発生しています。毒キノコの御三家として、ツキヨタケ、カキシメジ、クサウラベニタケにお気をつけ下さい。毒キノコと食用キノコを見分ける言い伝えには、迷信が多くいい加減なものがほとんどです。やはり専門家の方によくご相談下さい。
もし食べてしまったら、食べた種類、量によりますが、食後10~30分位で胃が重たくなり、むかつきます。(腹痛、嘔吐、下痢)応急処置として指を口の中に深く入れ、食べたものを全部はきだして、至急お医者様で診察を受けて下さい。
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