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夏を乗り切る三種の味、「苦味」「辛味」「甘味」!

夏を乗り切る三種の味、「苦味」「辛味」「甘味」!

『いまだかつてない暑さ』『いまだかつてない大雨』とか、新しい表現ができるほど気候の変化が激しくなってきております。これも東南アジアの海流の温度変化などが関係し、地球規模での『陰陽のバランスが狂ってきている』感じがしてなりません。いつも人間の陰陽についてお話をしていますが、自然環境の破壊により、地球の陰陽のバランスも狂い、地球も病んでいるのかなと思っています。これに関しましては、一人一人の人間が、環境を守る取り組みを地道に続けていくことしかないと思います。将来、より良い子供や、孫の時代を迎えられるように、今私たちが取り組んでゆかなければならないと思っております。
 今週は、いまだかつてない暑さになるそうですので、どのようにして対処すべきかお話ししたいと思います。暑さにより、一番負担のかかる臓器は、心臓や血管系です。血液が熱を持ち、血熱という状態を起こします。血液が熱を持つと、一番怖いのは熱中症です。その前に出血が起こります。鼻血が出たり、不性器出血などです。しかしながら、この出血は止血剤などで止めてはいけません。夏の出血は自然にまかせるのが一番です。止血剤などで無理矢理止めると、脳の中とかに、出血が起こると命に関わります。またその他の症状としては、めまい、失神、頭痛、吐き気、気分が悪くなる、体温が高くなる、異常な発汗(または汗が出なくなる)などからはじまり、重篤になると、意識障害、死に至ることにもなります。そうならないために、どのようにして,予防改善するかといいますと、まずこの血液の熱を取るために、『苦い味』を取りましょう。ニガウリ、ゴーヤチャンプル、ほうれん草、タケノコ、ゴボウ、びわ、ギンナン、春菊、よもぎ、ふき、ミョウガになります。お酒ではビールです。ビールは冷たいから飲むのでなくて、苦いから夏の飲み物になっています。本当の意味で健康を考えるのなら、常温のビールが一番です。苦い味は、熱を取りますが、お腹を冷やす欠点があります。そこで辛い味を添えて、お腹を温めて苦味の弊害を抑えます。それと汗が出ないと熱中症にもなりやすいので、日ごろから少し汗を出やすくする発散作用のある辛い味が必要になります。また、夏は体表面に血液を送り体を冷やしていますから、胃腸などの内臓に血液がとどいていません。何かと冷たい飲み物が多くなり、胃腸を冷やしています。お腹を温めて血液を内臓に呼び戻すことが必要になります。このためにも、辛い味が必要なのです。これらにより、夏バテの胃腸障害から、守るのが辛味の味になります。
  辛い味の食材は、からし、しょうが、わさび、山椒などの香辛料をはじめ、にんにく、ねぎ、にら、紫蘇、ゴマ、大根、落花生、サトイモなどの野菜です。それとお酒はビール以外の日本酒、ウイスキー、焼酎、ワインです。辛い味は、秋一番必要になる味でもあります。それについては、秋になりお話しいたします。
 それと、もう一つ夏バテによる胃腸障害を守るために、胃腸を守る甘い味が必要になります。お米や麦などの穀類や、お肉や魚などのタンパク質もこの甘い味にあります。体に一番良い甘さは、お米をかんだときの甘さです。お砂糖甘い甘さは,行き過ぎになります。甘い味は、季節の変わり目の土用の季節に頂く味になります。季節の変わり目は体調不良を起こしやすく、体調不良を予防・改善するには、胃腸を整えていくことが一番大切であるということを、昔の人は経験則で知っていたのでしょう。甘い味を取り過ぎると、胃腸が下垂しやすく、内臓下垂の人は、甘い味を取り過ぎると良くありません。また、甘い味が多いと、小便が出にくくなり、浮腫の原因ともなります。何事もバランスが大切です。土用のウナギ、卵、おもちなどもこれらに属します。本日8月3日は、土用の丑の日です。ウナギや穴子なども精の付くものとして頂いて良い日です。
 甘い味においては、果物野菜もたくさんあります。スイカ、きゅうり、冬瓜、ニガウリなど今が旬です。これらは、体を冷やす作用があるので、上手に食べて頂く食べ方があります。細かくは次回にお話ししたいと思います。
 いまだかつてない暑さに、また熱中症予防にも、本日お話しした苦味、辛味、甘みの味が必要になります。これらの3種の味を上手に活用した日本の伝統料理による日ごろからの体作りが最適な予防策ではないでしょうか。お役立て頂きたいとお思います。

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