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熱中症対策について

熱中症対策について

暑い日が続いておりますが、本日は熱中症についてお話ししたいと思います。11日に熱中症とみられる症状で、全国で少なくとも1266人が病院に運ばれ、3人が死亡し、4人が意識不明の重体となっています。熱中症は、暑熱環境下においての身体適応の障害によっておこる状態の総称です。屋内・屋外を問わず高温や多湿等が原因となって起こります。日射病とは違い、室内でも発症するケースが多く、年々増加傾向にあります。症状としては、めまい、失神、頭痛、吐き気、気分が悪くなる、体温が高くなる、異常な発汗(または汗が出なくなる)などからはじまり、重篤になると、意識障害、死に至ることもあるために、高齢化と気候の亜熱帯か進む日本社会に於いては、これから重要な社会問題になると思います。
①出来るだけ薄着として、直射日光下では帽子を被る。 吸湿性や通気性の良い衣類を着用する。 湿度が低い場合でも、気温が35度(乾球温度計)以上の場合は特別な場合をのぞいて運動を禁止する。31度以上の場合は激しい運動は中止し、体力の弱いものや暑さになれていない者などには禁止する。 高齢者の方は、汗を掻きにくく、熱いと感じておらず熱中症を起こしています。特に午前10時~11時でも倒れる方が多いのです。クーラーは嫌いだから付けないとか、昼からにしようと思っている内に熱中症になる場合が多いようです。これだけ熱いと昔の暑さと違います。環境も違い、木々が少なくなり、アスファルトのジャングルの中での生活ですから、上手にクーラーや除湿は必要になります。
②冷たいものを摂取することで、体内からも冷やす。多量に摂取した場合、おなかを壊す場合があるので摂取量には注意が必要である。漢方的に考えると、冷たい水は本当に熱中症になりかけの時は、中から冷やす意味で必要な時があるかもしれませんが、予防としては、冷たい飲み物で予防は出来ません。普段は、常温なり少しく温かい飲み物で水分補給をする方がよいと考えます。その方が夏バテの胃腸障害を予防できます。
③体感温度を下げられない環境下において、発汗がやむをえない場合は、発汗の量に合わせた水分・塩分補給が必要である。発汗によって失った水分と塩分の補給をこまめに行う。スポーツドリンクなど塩分と糖分を飲みやすく配合した飲み物も良い。ただし、家庭内など比較的運動していない場合に多量に摂取すると、ペットボトル症候群の危険もあるため糖分の摂取には注意する必要もある。
④塩分の補給には味噌汁やスープなど塩気の感じられる飲料が体液と塩分(塩濃度)が近く最適である。ただし、水だけを飲みすぎると体内の塩分濃度が薄まるだけでなく尿としても水分等が排出されてしまい、脱水症状を引き起こすので適度な電解質の補給も必要である。
⑤普段から体調管理につとめる。
⑥睡眠を十分に取る。などが一般的な予防方法です。

 
 漢方的な予防方法をお話しいたします。いつも申し上げているように、熱中症の原因は、暑熱です。体内に熱がこもり、血液が熱を持ち、そして心臓が熱を持つと色々な症状が出てきます。この体内と血液と心臓の熱を冷ますのが、苦い味になります。日ごろから食べて頂いて予防につながります。ニガウリ、ゴーヤチャンプル、ほうれん草、タケノコ、ゴボウ、びわ、ギンナン、春菊、よもぎ、ふき、ミョウガになります。それと忘れておりました。ビールです。ビールは冷たいから飲むのでなくて、苦いから夏の飲み物になっています。本当の意味で健康を考えるのなら、常温のビールが一番です。苦い味は、熱を取りますが、お腹を冷やす欠点があります。そこで辛い味を添えて、お腹を温めて苦味の弊害を抑えます。それと汗が出ないと熱中症にもなりやすいので、日ごろから少し汗を出やすくする作用のある辛い味が必要になります。また、体表面に血液を送り体を冷やしていますから、胃腸などの内臓に血液がとどいていません。何かと冷たい飲み物が多くなり、胃腸を冷やしています。これらにより、夏バテの胃腸障害から、守るのが辛味の味になります。
にら、からし、しょうが、わさび、にんにく、ねぎ、山椒、紫蘇、ゴマ、大根、落花生、サトイモ、それと忘れていました。日本酒、ウイスキー、焼酎、ワインです。
 それと、もう一つ夏バテによる胃腸障害を守るために、胃腸を守る甘い味が必要になります。お米や麦などの穀類や、お肉や魚などのタンパク質もこの甘い味にあります。ウナギ、卵、おもちなどもこれらに属します。果物全般も入ります。熱中症予防にも、苦味、辛味、甘みの味が必要になります。伝統料理による日ごろからの体作りが最適な予防策ではないでしょうか。お役立て頂きたいとお思います。

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