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大豆を食べよう!スーパーイソフラボンについて

大豆を食べよう!スーパーイソフラボンについて

大豆は栄養素の宝庫……  

大豆

 「スーパーイソフラボン」についてお勉強しましょう。大豆自体には、色々な栄養素が含まれています。大豆タンパク質は、必須アミノ酸がバランス良く含まれた良質のものです。大豆タンパク質には、血中コレステロールの低下作用、肥満の改善効果などの生理機能があると言われています。また大豆には、脂質、炭水化物、食物繊維、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ビタミンE,ビタミンB1、葉酸などの様々な栄養素が含まれています。栄養素の宝庫なのです。

発酵大豆のイソフラボン……  

大豆イソフラボン02

 大豆の中の成分のひとつに、「イソフラボン」という物質があります。一昔前までは、発酵大豆のイソフラボンが、糖が外れていて(アグリコン型)、吸収率が良く、これが女性ホルモンに非常によく似ていて、体内のレセプターに作用して、更年期障害や美肌効果、骨粗鬆症の予防、コレステロールの低下、血管を守り、心臓病の予防、女性特有の癌(乳がん、子宮癌、卵巣癌、子宮筋腫)予防、男性においては前立腺肥大と前立腺癌の予防など日本人の身体を守っているものと言われておりました。最近の研究はもう一つ進みまして、「スーパーイソフラボン」というものが発見されました。

スーパーイソフラボン!……  

エクオール02

 発酵大豆のイソフラボンは、糖が外れたアグリコン型と言います。このアグリコン型は、胃と小腸の上部で吸収され、吸収率は良いのですが、腸まで届かないので、「スーパーイソフラボン」になれないと言うことがわかってきました。体内で役には立つのだけれども、スーパーマンには、成り得ないのです。糖のついたグリコシド型のイソフラボンは、腸内でスーパーイソフラボン産生乳酸菌や酵素に出会うことによって、イソフラボンより有効なスーパーマン、スーパーイソフラボンに変身できるということが、解ってきました。
三者01

スーパーイソフラボンをつくれる人はどれくらいいる?……  

エクオール産生乳酸菌

 そこで、問題になるのが、スーパーイソフラボン産生乳酸菌を持っている人しか「スーパーイソフラボン」は作れません。スーパーイソフラボンを作れる人は、日本人で50~60%2人に1人、欧米人では20~30%4~5人に1人です。大豆をよく食べる中国や韓国も日本と同様でスーパーイソフラボンを作れる人が多い地域です。この差は,大豆の摂取量や食生活の違いによる腸内環境の違いによるものだと考えられます。ところが年齢が下がるにしたがって、この比率が低下しており、日本人の若い世代では、20~30%と欧米人と同じぐらいの人しかスーパーイソフラボンを作れないことが解ってきました。

スーパーイソフラボンをつくれる人はどこが違うの?……  

食物繊維

 その原因ですが、食事の欧米化やジャンクフードなど、腸内環境が変わりイソフラボンの恩恵を受けられない女性が急増しているそうです。
 具体的には若い人が大豆を食べなくなったことがあげられています。大豆製品をよく食べることが大切になります。政府の目標摂取量は100gですので、スーパーイソフラボン産生菌を維持するためにも、毎日の食事にもっと大豆を取り入れることが必要です。味噌汁、納豆、豆腐、豆の煮物、豆乳などの食品を日々摂ることが大切です。
 それと食物繊維を摂ることも関係してきます。腸内細菌のエサとなる食事成分に、食物繊維があります。こちらも、60代の方が最もたくさん食べています。若い人との差は、1日5gです。これはレタスまるごと1個分の食物繊維量に相当します。根菜や海草、キノコなど、食物繊維の豊富な食材を毎日の食卓に取り入れることで、腸内環境を改善できます。便秘にも効果的です。腸内環境は、日頃の食生活の積み重ねで形成されてきたものですので、すぐに変動するものではありません。毎日の食事を少しずつ見直し、良い食生活を継続していくことが大切です。
 そのほか、紅茶をよく飲む人は、スーパーイソフラボンを作れる人が多いという報告があります。また魚の油、特にオメガ3系の油を摂る人がスーパーイソフラボンを作れる人が多いそうです。反対にたばこをよく吸う人、乳製品の多い人は、スーパーイソフラボンを作れない人が多いそうです。

スーパーイソフラボンの働きは?……  

 スーパーイソフラボンの働きですが、
①更年期障害のホットフラッシュ、のぼせ、息切れ、動悸、めまい、耳鳴り、不眠、膣の乾燥などの改善に役立ちます。
②肌のつやを良くする。髪をつやつやにして太くなります。
③気持ちを明るくする。
④記憶力を高める。
⑤骨を強くする。骨粗鬆の予防になります。寝たきりの予防になるのです。骨の状態を見るのに、目尻のしわ、別名カラスの足跡と骨粗鬆症の状態は比例するそうです。カラスの足跡をスーパーイソフラボンは改善します。骨としわに効くのです。
⑥血管を強くする。
⑦善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らします。
⑧代謝を促し肥満を予防する。
⑨心臓病の予防、女性特有の癌(乳がん、子宮癌、卵巣癌、子宮筋腫)予防、男性においては前立腺肥大と前立腺癌の予防などがいわれています。
 毎日の食生活を考えて、大豆製品を上手にとり続けることが健康への近道です。それでも、追いつかないときは、「マッハ・フォー」というスーパーイソフラボンのサプリメントがあります。これは、エクオール産生乳酸菌を増やすビートオリゴ糖を配合していますので、効果抜群です。「スーパーイソフラボン」を体内で作り明日の健康につなげましょう。



倉敷市下山薬局

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