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クリスマス料理と鶏

クリスマス料理と鶏

クリスマスと七面鳥の歴史……  

インディアン

 来週は、クリスマスです。クリスマス料理の定番といえば、七面鳥ですが日本の家庭では鶏を召しあがるのではないでしょうか。その鶏のお話しをしたいと思います。
 クリスマスに七面鳥を食べる習慣がどうして出来たのかまず調べましたのでご紹介します。新大陸アメリカの歴史の中、1620年にイギリスからアメリカへ移り住んだピューリタン(清教徒)の半数は最初の年の冬を越せずに亡くなっています。彼らを全滅から救ったのがインディアンです。先住民は進んだメキシコ高原の農業文化の影響を受けて、当時すでにトーモロコシ、かぼちゃ、豆などを栽培していました。先住民は白人に当面の食料を贈るとともに食料の作り方を教えました。同じ時に北米原産の七面鳥も贈ったので白人は生き延びることが出来たといわれます。翌年、教えられたとおり栽培したトーモロコシやかぼちゃを収穫したとき、白人は恩人の先住民を招待し収穫を神に感謝する祭りを行いました。それ以来、七面鳥はお祝いの席に欠かせない肉になったのです。感謝祭、クリスマス、結婚式など大勢が集まるパーティには七面鳥が用意されます。この習慣がヨーロッパへ伝わり、クリスマスのメニューとして定着し世界中へ広まったといわれます。
七面鳥が人数に対し大きすぎたり、入手困難なときは鶏の肉で代用されます。これが、クリスマスには鳥料理の歴史になります。

鶏肉は肝に配当される……  

七面鳥01

 次に漢方的に観て、鶏肉はどうなの?五行説によりますと、鶏肉は肝臓を助ける肉に配当されています。低脂肪、高タンパクであるのでまさに脂肪肝を防ぎ、肝臓を守ると言えます。しかしながら、近年の飼育法で脂肪が多くなりこの神話は壊れつつありましたが、最近では地鶏とか飼育法を変えて健康な鶏が出回るようになっています。そのほか、心臓には羊、胃腸には牛肉、肺臓には馬、腎臓には豚肉というように配当されています。

鶏肉の効能……  

七面鳥02

 漢方的な鶏肉の効能ですが、一番に益気養血つまり気血を補う、2番目に胃腸を温めて、胃腸を丈夫にして機能を回復する。3番目に腎臓の機能を回復して、生殖能力を高めるなどの効能が昔から言われています。
 現代の研究では、まず脂肪肝の予防があります。鶏の肉のタンパク質には消化しやすいメチオニンが含まれ、脂肪肝を予防する働きがあります。次に上げられていますのが、肌の老化防止作用があります。鶏肉、特に手羽にはコラーゲンがたっぷり含まれています。シワの防止や、艶を出すなど、肌の若さを保つ働きがあると考えられています。

老若男女

 次に体質との相性です。鶏肉は甘味(甘い味に属し)「温める作用」があり、栄養価が高く、胃腸にも優しいので胃腸の弱い「老人」「小児」「妊婦」「貧血気味で疲れやすい方」病後の回復などに非常に良いとされています。つまりお肉の中では、消化がよいとされているので、お子さんからお年寄りまで、お祝いの席で皆さんが食べやすいという点で食べられているのではないでしょうか。
 それとあっさりした鶏肉であっても、赤ら顔の高血圧の人ですぐ怒る上司の方は、少しにしてください控え目に召しあがるのは良いですが、沢山は召しあがらないようにお願いいたします。のぼせが上がりやすくなります。
 今年の冬は、易によりますと、骨の髄まで凍るほど冷えるようです。瀬戸内側はまだ良いでしょうが、山陰の方は、雪が大変なようです。ローストチキンにこだわらなくても鶏鍋でも、鶏は嫌だという方もいらっしゃるかもしれませんが、魚の鍋でも、お寿司でもお好きなものを召しあがりながら、身体だけは冷やさないように、薬味を上手に使い温かいものをお召し上がりください。



倉敷市下山薬局

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