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冬の養生法 その4 塩分について

冬の養生法 その4 塩分について

大陸性気候と塩分……  

欧米食

 今週も、塩分と健康についてお話ししたいとおもいます。冬一番働く臓器は、腎臓と言うこと、腎を働かせて守る味は、塩の味の鹹味と言うことをお話しいたしました。腎臓をしっかり働かせるためには、塩分は必要なものなのです。しかしその加減、塩梅(あんばい)が難しいのです。
 塩加減は本来、民族の気候風土と食生活により大きく左右されるものです。空気が乾燥している欧米大陸、中国大陸、アメリカなどでは、例えば牛乳やビールなどの飲み物を沢山飲んでも、余分な水分は皮膚や気管からどんどん発散されます。当然ながら、「腎臓や膀胱」への負担もかかりません。常食している肉や乳製品、ハム、パンはかなり塩分を使っています。これら食事から、ふんだんに塩分が補給されいわば「腎臓と膀胱」を保護する自然環境の食生活と言えるのです。欧米民族に、腎臓病や泌尿器疾患にかかる人が少ないというのは、この気候風土と食生活によるためなのです。例えば、ビールを3本飲んでも、2本と半分は、皮膚から発散されて1本の半分をオシッコで腎臓から出せばよいと言うことです。

日本の気候と塩分……  

和食

 一方、四方を海に囲まれ、湿度の多い気候風土で暮らす私たち日本人は、皮膚や気管から余分な水分を発散しにくい環境下にあります。米に水を加えて炊いたご飯と、味噌汁、野菜や豆、魚介類を中心とした伝統的な日本食は、摂取する水分量も多くなります。そのために体内にも水分が停滞しやすく、排泄を担う「腎臓と膀胱」は常に負担を強いられます。例えば、ビールを3本飲んでも、1本の半分しか皮膚から発散できないので、2本と半分をオシッコで腎臓から出さなければならないので、腎臓はしっかりと働かなければなりません。そのために、日本人はどうしても腎臓を悪くする人が多いのです。
 それと、植物の構成成分はカリウムが主体ですが、動物や人間は、ダーウインの進化論の如く、私たちの生命の遠い祖先は、海から陸に上がる進化の過程に於いて、陸での生活に適応するために体の中に海水と同じ成分の体液を維持するシステムを備えたわけです。ですから私たちは、ナトリウムが主体となり、血液や消化液などに0.9%の塩化ナトリウムが含まれています。ですから塩分が無ければ、体を維持することは不可能なのです。

塩分が多いとなぜ悪い?!……  

 今度は、塩分が多いと何故身体に悪いかと言うことを判りやすく言いますと、キュウリに塩をふります。塩もみをすると考えて下さい。そうすると、キュウリから水がしみ出てきます。これは塩によってキュウリの細胞の中よりも細胞外の浸透圧が高くなり、内から外へ水が移動した状態です。人間の身体も同様です。人間の細胞内にはカリウムが多く、細胞外にはナトリウムが多く存在してバランスを取っています。ナトリウム、塩を沢山取りすぎると、細胞内から水分が血液中にしみ出し、血液量が増加します。これが高血圧の原因の1つとされています。このナトリウムとカリウムのバランスの乱れは、高血圧だけでなく、それに伴う動脈硬化や脳卒中、腎臓病などのさまざまな疾病の続発する原因となります。

体内における塩分の役割……  

ナトリウムカリウムイオンポンプ

 皆さん身体の中に、(体重60kgの人で)ナトリウムが約100g、そのうち三分の一は骨にあり、後は細胞外液に持っています。カリウムは約120gあり、ほとんどが細胞内液に存在しています。先ほど言いましたナトリウム・カリウム・イオンポンプという仕組みで細胞内のカリウムと細胞外のナトリウムを出し入れして、細胞内外の浸透圧を調節して血圧などを保ったり、出し入れには電気が発生しますので神経の刺激伝達により筋肉を収縮したりします。体液をアルカリ性に保つようにする働きがあり、人間が生きて行くために必要な恒常性の維持に役立っています。
 では、ナトリウムとカリウムの取り方についてお話しします。健康な人であればカリウムは、普通に生活していれば問題は特に生じません。成人で2700mgのカリウムを摂取しています。特にバナナ、柿、スイカ、柑橘類、ほうれん草、トマト、緑黄色野菜、イワシ、大豆、サツマイモ、アボガド等に多く含まれています。植物、動物を中心にあらゆる食べ物に含まれています。反対にナトリウムは、海産物、加工食品に多く含まれていて、自然の食べ物には本来少ないミネラルです。自然界の動物は、不足したら補い余分に捕れば排泄する調節機構があるものの、過剰に摂取したときの調節機構は劣っているためにナトリウムつまり、塩分については取りすぎますと蓄積されて体に良くないのだとご理解下さい。

3年熟成干潟天日塩の必要性!……  

天日塩 01 220

 当店で販売している塩ですが、加熱処理なしの完全天日塩です。日本においては、昔は完全天日塩を作っていましたが、現在は残念ながら、「釜焚き」といって最後の仕上げを加熱・蒸発させ結晶化した塩を取り出します。作業時間は短縮できますが、加熱により塩の旨みを決めるミネラルが壊れ、これも塩化ナトリウム過多の塩になってしまいます。当店の3年熟成干潟天日塩は、太陽と風による自然の力だけで乾燥させています。だからこそ、他の塩にない深い味わいと豊富なミネラルを含んだ塩になっています。これらの塩は、塩辛くなく、血圧を上げることはありません。反対にこの塩にしてから、血圧が下がって安定している方もいらっしゃいます。
今週は塩分についてお話しいたしました。



倉敷市下山薬局

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