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花粉症の食養生

花粉症の食養生

待ち遠しい春、しかし花粉症が!?……  

花粉だぞぉ~!

 本当に寒い日が続いておりますが、「早く春よ、来い!」と皆さん待っているところです。早く暖かくなってほしいと思う反面、暖かくなると、今度は、花粉が飛び出します。
花粉症をお持ちの方には、うっとうしい季節に入って行きます。本日は花粉症のお話しをしていきます。
 一番に食生活の変化、戦後の杉の木の植林、きれい社会で回虫ギョウ虫のいない社会など、昨年も色々な原因をおはなししましたが、これが原因と決めつけることはできず、全ての要因が合わさって、現代病の如く、花粉症があらわれてきました。花粉症に罹る人、同じ環境に住んでいても罹らない人、またある日突然罹る人などがいらっしゃいますが、本日は漢方的に考えるとどうなるかお話ししたいと思います。

花粉症の本当の原因は!?……  

 花粉は、杉の木から飛ぶところは見えますが飛んでしまえば見えません。風に乗って飛んできます。これが鼻や目の粘膜に当たり、アレルギー反応が起こります。このように目に見えないで風に乗ってくる邪気を風邪と呼びます。この風邪が花粉症の原因ですが、風邪を受けても花粉症になっていない方もいます。花粉症のない人は風邪の影響を受けていません。ですから、花粉が直接の原因には成りえないと言うことがご理解頂けると思います。花粉症のある人は、花粉が原因になりますが身体の中に、本当の原因があることは推測できると思います。現代科学的に花粉症のアレルギー反応のメカニズムは解明されていますがきっちりと治すことはできていません。

腸美人は、超美人

その他前にもお話しいたしましたが、腸管免疫が大切です。インフルエンザも花粉症も良い乳酸菌を取ることでかなりの予防効果、改善効果が期待できます。その乳酸菌は、ヨーグルトで取るより、FK-23菌というより効果的な乳酸菌があることもお知らせしました。良い乳酸菌が腸内で繁殖すると、腸内がほどよい酸性状態なります。その状態ではインフルエンザ、ノロウィルスなど繁殖することが出来ません。又、FK-23菌は、死菌ですので体内に吸収され免疫を上げることが出来ます。腸がきれいだと、花粉症はもちろんのこと病気知らずと云うことになります。

花粉症の原因は伏飲!?……  

つらくて苦しい花粉症

 また漢方の世界では、花粉症は、陰陽の調和が乱れると起こるとされています。風邪が一番の原因ではなくて、身体の中のいらない水、伏飲(身体の中で水分の代謝障害が起こり、水分の滞留が体内に貯まったもの、いらない水)があると、この伏飲が風邪により揺り動かされて、くしゃみ、鼻水、鼻づまりを起こすと考えます。このいらない水を作らないようにすることが、根本治療になります。しかし、今でている花粉症を楽にする標治法を行わないといけない場合も出てきます。
 この伏飲、いらない水はどうして出来るのかは、身体の中で水分代謝を主る臓腑が3つあります。その一つが脾で胃腸の消化吸収力をして身体を栄養する働きをします。2つめは肺で呼吸をして全身に霧状の水分を送ります。皮膚呼吸などの不感蒸泄を主り水の代謝をして腎臓に水を送ります。3つめは腎で、排尿など身体の水分の濾過器です。現代医学で言う腎臓の働きに加えて、成長、発育、生殖などホルモン関係を主る働きがあります。花粉症はこれらの臓器の陰陽のアンバランスにより伏飲(いらない水)を体内に作ります。そのいらない水があるが為に、花粉という風邪が体内にはいると、水の代謝の通り道で川が決壊するようにくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目の痒み、喉のイガイガなど様々な症状が出てきます。当然、三つの臓腑のうち、一つが弱い人、二つが弱い人、三つとも弱い人、二つの中にも脾と肺、脾と腎、肺と腎の組み合わせもあれば、その二つのうちどちらかの方に負担がかかっているとなると、数多くの組み合わせが出来ます。先週も言いましたように、漢方薬は病名で選んではいけません。その人の陰と陽の状態で選ぶものですとお話ししました。インフルエンザイコール麻黄湯は駄目ですよ。麻黄湯で悪化するインフルエンザもあるのですから専門家にご相談下さい。と申し上げました。それと同様で花粉症イコール何々湯ということをすると、効かなかったで済むならいいのですが、反対に悪化する場合も出てきます。ですから必ず専門家にご相談下さい。

漢方薬はその人の証に合わせて選びます!……  

 例えば、小青竜湯と言う漢方薬があります。この薬は肺の力を少し落としていて、胸の中に少しいらない水を持っている場合もあれば、無い場合もあります。花粉が入ることにより、肺の働きを阻害して新しいいらない水が出来てこれが鼻水となります。その他の臓腑は、問題がないときに使う薬です。その様なときには良く効きますが、五十歳を過ぎてある日突然、起こった花粉症には効果がありません。その人の証によって選ばないといけないと言うことです。本日は、漢方的に考える花粉症についてお話しいたしました。今からすべき予防は、花粉症の方はとにかく冷たい飲み物は控えましょう。身体を冷やさないことです。この週末、お鍋などは如何でしょうか。


倉敷市下山薬局

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