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春先は冷えに要注意!

春先は冷えに要注意!

これからの季節の一番お楽しみは、やはり✿お花見✿ではないでしょうか。花見と言えば「花冷え」ということで、春の養生法の復習をかねまして、花見の冷えの障害と対策についてお話しいたします。


暖かくなったり寒かったりを繰り返し、体調を整えるのが難しくなってきております。私も漢方薬を勉強して30年になりますが、日々勉強の繰り返しで、一生が勉強だと思っております。また、昔は勉強不足で、今だったらあの患者さん、こうしたら良くなっただろうなぁとか、失敗もしましたし、今だったらこうしてあげたら良くなったろうなぁ、と日々反省の毎日です。こうした暗中模索の中、日々漢方のことばかり考えていると、病気の原因は8割、9割、9割5分は、冷えであると考えられます。とにかく冷やさないことが一番です。

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「春に厚着し、秋に薄着をする。」 ということわざがあるのですが、春は風の季節ということで、気候の寒暖の差、気圧の変化が激しく、風も吹きやすい荒れた面を持っています。

しかし春は自然界も陽気が盛んで、エネルギーが溢れているので、寒いときには冬の服装、温かいときは春の服装という感じで、冬の暖かいコートを一つ残しておく方が便利がよいのです。厚着でも対応できるのです。

今年は特に皆さんお判りかと思いますが、寒いときは冬の服装をして、温かいときは春の服装になっています。天気予報でもまだ冬のコートはしまわないで下さい。と言う言葉がこれからは聞こえてくるのではないでしょうか。秋は、いきなり厚着をしないで、徐々に重ねて行くようにします。


春に体を「冷え」から守る為に

秋から冬にかけて、涼から寒へと移行して行きます。気温の変化に合わせて衣服をこまめに調節して行くことが健康維持には大切になります。この春の季節になりますと、野暮ったい冬の服装は、格好悪いからと、皆さん伊達の薄着になり、お花見に出かけますと、寒さにやられて、体調を壊してしまします。

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お花見で、まだ熱燗とか温かいお酒を飲むのでしたら、良いのですが、皆さん冷たいビールや、酎ハイを飲んでいると、先ず冷えにやられてしまいます。ウイスキーも極寒の地で生まれたお酒です。

本当の飲み方は、ストレートで小さいグラスで飲んで、チェイサーをお水なりおさ湯を頂くのが一番身体が温まります。死ぬほど寒いところではこの飲み方でないと生きてゆけないのです。まして、水割りなどはもってのほかで、この飲み方をするのは、日本人だけなのです。

それと、花見のお弁当もわりと冷たいものが多いと思います。お酒とお弁当のダブルで身体の中から冷やして、外からは伊達の薄着で、気温も上がらず冷やしてしましますと、どのような症状が現れると思いますか。

(遠藤様):風邪も引きやすいですね。
(下山):風邪はもちろんのこと、ぎっくり腰や膀胱炎、神経痛も一番多い季節がこの春なのです。冬は皆さん冷え対策は万全なのですが、春は冬以上に冷えに気を付けないといけない季節です。


春一番働く臓器は、『肝』ということはお話しいたしました。肝臓は血液を貯めて、その血液は、心臓のポンプの力を借りて全身を巡らし、各臓器に血液を運び、筋肉や腱を栄養します。ですから人体の筋肉や腱、関節を動かす働きも「肝」が支配しています。

そのため春、「肝」の働きが春の陽気と共に異常になると、けいれんや硬直などの症状が現れます。この季節こぶら返りが多いのもこのためです。そして、これらの条件と伊達の薄着で、風邪、風が吹いて花冷えをおこしますと、どうなるでしょう。よけいに筋肉は引きつります。ぎっくり腰 と 膀胱炎 が一番多い季節なのです。無菌性の膀胱炎もよく起こります。

皆さんも思い当たる方が多いと思いますが、お気をつけ下さいね。これらの予防も冷やさないのが一番大切です。お花見で起こるようなら、先ず冷たいものは控えて、身体を温めましょう。

熱燗でも、ウイスキーのストレート生姜湯温かいおでん熱いうどん等でも良いでしょう。このようなとき、漢方薬なら葛根湯十神湯を直ぐ飲んで下さい。応急処置としては最適です。

自宅でのケアも大切。しっかり「冷え」から体を守りましょう

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又お家に帰ってからは、膝から下がしっかり入るようなバケツにお湯を入れて足湯をして下さい。こたつでは駄目ですよ。芯まで温まりませんので、必ずお湯で温めて下さい。お風呂が入っていれば、腰から下をゆっくり温めて下さい。前にお話ししました40度で15分間お風呂に入るのが一番良い方法になります。

腕を付けますと心臓のツボが入りますので、しんどくなって長くぬくもれない方は、手は浸けないでお入り下さい。膀胱炎もぎっくり腰も症状はかなり楽になるはずです。


ぎっくり腰も足を温めて、ご家族の方に足の指を良く回してもらって下さい。痛みはかなり楽になるはずです。花見も、冷えに気をつけて、お楽しみ下さい。


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